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ロックバンドのサンボマスターとMy heir is bad(マイヘアーイズバッド)が共演するライブ『今年は何かとはっちゃけたい!〜2017全国ツアー〜』が24日、山口県周南市の周南RISING HALLであった。この公演は5月10日にリリースされたサンボマスター9枚目のアルバム「YES」の発売を記念して、全国計33カ所をまわるツアーのひとつ。
 
雨足の強まる中、チケットはソールドアウト。収容人数550人のライブハウスは超満員となり、会場はライブ開始前から両バンドのパフォーマンスを今か今かと待つファンによって異様な熱気に包まれた。軽快なSEと共に登場してきたのはMy heir is bad。2013年2月にデビューし、若者に絶大な人気を誇る3人組ロックバンドだ。SEが止まり、しんと静まり返った会場に突如鳴り響いた「アフターアワー」からライブはスタートした。
 
演奏が終わり、ボーカルの椎木知仁が、「どうも、新潟県上越市からやってまいりましたMy heir is badです」「サンボマスター、今日は呼んでくれて本当にありがとう」と挨拶すると、会場からは暖かい拍手が送られた。その後もMy heir is badの特徴であるギターに合わせて歌うようなリズムの独特のMCを交え、代表曲「真赤」を含む全9曲を熱唱した。
 
《My heir is bad セットリスト》
1.アフターアワー
2.告白
3.ドラマみたいだ
4.真赤
5.クリサンセマム
6.めんどくさい
7.元彼氏として
8.フロムナウオン
9.音楽家になりたくて
 
会場のボルテージそのままにバトンタッチされたサンボマスター。2003年にデビューし、今年の12月には自身初となる武道館ライブも控える、幅広い世代に愛される3人組のパンク・ロックバンドだ。山口県では約10年ぶりのライブとなる。彼らのライブはボーカル山口隆の冗談交じりのMCから始まった。「今日を俺とあんたらの記念日にしよう!」の一言から始まったのは「美しき人間の日々」。いきなりの人気曲にファンの盛り上がりも増す。
 
その後もアップテンポでのりやすいメロディーと確かな演奏技術でファンを魅了。途中のMCでは「10年前はシャッター街だったけど、今はシャッター街のシャッターが新しくなってた」「徳山駅の工事いつ終わるんだよ!」など会場周辺の商店街や駅をいじりつつ、地元のファンの笑いを誘った。
 
雰囲気がガラリと変わったのは9曲目の「ラブソング」。「10年前に作った曲だけど、10年前からあんたらにこれを歌うことが決まってた気がする」と言って始まったその曲は、サンボマスター史上初のバラードで、今なお高い人気を誇る。メッセージ性の強い歌詞と歌声に涙を流すファンも多く見られた。
 
元のアップテンポな曲に戻ると、ファンのボルテージも最高潮に。「クソみたいなニュース、クソみたいな毎日だけど、心に三文字だけ思い浮かべてほしい!「YES」!!」と、今回のアルバム名にもなっている最新曲で本編のライブを締めくくった。すると、ファンからは惜しみない拍手が鳴り止む間もなく、「ぶちミラクル!ぶちミラクル!」とアンコールが起こる。これは楽曲中のコールアンドレスポンスで幾度となく使われた言葉。「ぶち」とは山口の方言で、「とても」や「最高に」といったニュアンスで使われるものだ。メンバーはすぐに舞台袖から再登場し、「ありがとう」と感謝の意を述べ、「さよならベイビー」「ロックンロール イズ ノットデッド」の2曲を披露。ライブは大盛況で幕を閉じた。
 
 
《サンボマスター セットリスト》
1.美しき人間の日々
2.いのちは暴動
3.可能性
4.光のロック
5.オレたちの進む道を悲しみで閉ざさないで
6.世界を変えさせておくれよ
7.できっこないを やらなくちゃ
8.ラブソング
9.反撃の時間はじめ
10.ミラクルをキミとおこしたいんです
11.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
12.YES
 
アンコール
 
13.さよならベイビー
14.ロックンロール イズ ノットデッド


(2017年6月24日、山口県周南市、周南RISING HALL)(乾栄里子)


     

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 RISING HALLの階段の壁には多くの人気バンドのサインが書かれている