garbo


 ビオラとピアノのデュオで映画音楽を演奏する定期演奏会「第55回ガルボ魅惑の映画音楽〜SF映画音楽の世界〜」が26
日、広島県広島市西区の西区民文化センターであった。

 
ガルボは、ピアニストの長沼靖子さんとビオラ奏者の沖西慶子さんが2005年に結成したデュオ。長沼さんが映画音楽をピアノとビオラのアンサンブル用に編曲し、演奏するコンサートが「ガルボ魅惑の映画音楽」であり、2005年11月から隔月で開催している。55回目に当たる今回はSF映画の名作9作品からテーマ曲や挿入曲10曲を披露した。

 毎回、舞台の上に映画のポスターや作品に関連するグッズを展示し、キネマ旬報社映画検定2級で映画に詳しい長沼さんが1曲ごとに演奏する映画音楽の解説を行うスタイルだ。

今回演奏された曲は次のとおり。
1 「スター・トレック TVシリーズ版」より「テーマ」
2 「宇宙戦争(1953年版)」より「メイン・タイトル」
3 「トータル・リコール(1990年版)」より「火星のテーマ」
4 「マイノリティ・リポート」より「シューベルトの未完成交響曲」
5 「スターウォーズ」より「メイン・タイトル」
6 「サンダーバード1965TVシリーズ版」より「メイン・タイトル」
7 「メトロポリス1984サウンド版」より「メイン・タイトル」
8 「2001年宇宙の旅」より「ヨハンシュトラウスの美しき青きドナウ」
9 「フランケンシュタインの花嫁」より「シューベルトのアヴェマリア」
10 「フランケンシュタインの花嫁」より「モンスターの花嫁創造シーン

 演奏された曲はおなじみの名曲からマニアな曲まで幅広い。
ジェリー・ゴールドスミス作曲の「トータル・リコール」の演奏では、メロディだけではなく、曲中で聞かれるムチのような音をビオラの沖西さんが再現。また、「メトロポリス」では、ジョルジョ・モロダーが作曲したビートの強いシンセサイザーサウンドをピアノとビオラ用にコンパクトにアレンジしてみせた。「フランケンシュタインの花嫁」という渋い選曲もマニアな観客の心をくすぐる。

 
他に、1月生まれ、2月生まれの観客が前に出て、誕生日祝いの歌でお祝いしたり、観客からのリクエストに応えて「マイ・フェア・レディ」より「君住む街角」を演奏した。アンコールの1曲目は「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ、2曲目はグレーン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」。
 
 長沼さんは、実際に映画を見たうえで、劇中に使用されている映画音楽を一曲一曲手書きで譜面に書き起こし、ビオラとピアノ用に編曲している。ここでしか聞けないマニアな映画音楽を生演奏で聴くことができるのもこの演奏会の特徴だ。

 会場を訪れる熱心な映画ファンや音楽ファンの心をつかむ地道な準備と楽しい演出もあり、このコンサートは
着実に回を重ねている。

 
2017 年2月26日、広島市西区民文化センター2階スタジオ)(城所美智子)